2024兵庫県知事選挙・公開討論会開催に至る当団体の基本的考えについて

このたび、立花孝志氏を私たちが開催した公開討論会に招かなかったことにつきその理由を問うご意見をいただきました。匿名の問い合わせであったため個別の回答は控えましたが、ここに私たちの基本的な考えを明らかにしておきます。

1.まず前提として、今回の公開討論会(10月29日開催、ひょうご市民活動協議会主催)は行政が開催したものではなく、あくまで一民間団体の主催によるものです。すべての立候補予定者をお呼びすることは法的義務ではなく、また時々刻々それぞれで発表される立候補表明ですから、全立候補予定者を呼ぶことは可能でもありません。

 もちろん、公開討論会において公平性、公正さは当然重要ですから、私たちなりに公平・公正と考える基準で立候補予定とされていた方に参加の打診をさせていただきました。その考え方については次項に述べますが、全立候補予定者の参加を求めなければならないという議論が成り立たないのは、56名が立候補した先の東京都知事選を想起すれば明らかと思います。さらに、立花氏は立候補表明当時「NHK党から複数名(一説には10名)の候補を立てたい」と明言されていましたから、全立候補予定者をお呼びするのは現実的に不可能であっただけでなく、意味もないと考えました。

 公開討論会の開催要領を指導している「一般社団法人公開討論会支援リンカーン・フォーラム」のマニュアルでも、「主催者が自分の判断でパネラーとして呼ぶ人を選択すれば良い」とされています。

https://www.touronkai.org/manual/ht/manual/02-2.htm  https://www.touronkai.org/qa/request.htm

2.民間団体が主催する立候補予定者討論会のひとつとして、私たちが主催した討論会の基本的立場を明らかにしておきたいと思います。

 あらかじめ設定した私たちの開催目的は以下の通りです。

 (開催目的)
1)立候補予定者の政策を私たち県民が正確に理解する。
2)私たちが市民活動を通じて直面している社会課題とその対策について、各立候補予定者の認識を伺い、広く県民に知っていただく機会とする。
3)これらを通じて、投票のための判断材料を広くかつ公平に県民に提供するとともに、有権者の政治意識の高揚を図る。

 これらは、登壇依頼の際に立候補予定者にお送りした「企画書」に記載したほか(下記「企画書」参照)。公開討論会冒頭の趣旨説明でも説明しています(下記動画の4分10秒頃〜)。

  ※企画書:こちらをクリックください
  ※動画 :https://www.youtube.com/watch?v=zGtIUISsGOo&t=6352s

 これらの点に従い、当然、できるだけ幅広い立候補予定者に来ていただきたいと考えましたが、一方、「立候補予定者の政策」を理解することが第一の目的ですから、「知事に当選するつもりがない」「特定の立候補予定者を応援する」ことを公言されていた方をお呼びする意義はなく、むしろ公開討論会の公平性・公正さを損なう可能性が高いと判断いたしました。

 立花氏は今に至るまで「自身が兵庫県知事になったらこんな政策を実行する」ということは表明されていないと承知しています。私たちは、兵庫県民が自分たちの代表である兵庫県知事を選ぶ選挙を前にして、「知事になる可能性がある立候補予定者」の政策、思い、人柄などを知り、それを広く県民に伝えたかったわけですから、「知事に当選するつもりがない」と明言される方をお呼びしなかったのは、なんら公開討論会の公平性・公正さを損なうものではないと考えています。

(以上)

<参考>

 なお、他の公開討論会での登壇者は以下の通りです。 

開催日 主催 登壇者(50音順)
10/21 サンテレビ・神戸新聞 稲村氏、大沢氏、齋藤氏、清水氏、中川氏、中村氏
10/27 日本青年会議所兵庫ブロック協議会 稲村氏、大沢氏、齋藤氏、清水氏、立花氏、中川氏、中村氏、福本氏
10/28 関西学院大学・灘高校・神戸新聞 稲村氏、大沢氏、齋藤氏、清水氏、中川氏、中村氏
10/29 ひょうご市民活動協議会(当会) 稲村氏、大沢氏、齋藤氏、清水氏
※中川氏、中村氏も登壇予定だったが当日立候補取りやめにより辞退
10/30 ABCテレビ 稲村氏、大沢氏、齋藤氏、清水氏、
立花氏(VTR出演)
10/31 (告示日)
11/1 ReHacQ 稲村氏、大沢氏、木島氏、齋藤氏、清水氏、立花氏、福本氏